仕事・勉強前にやるだけで生産性を1.4倍にする行動(後編)

この研究では4つの実験を行なっていますが、ダイエットでも貯金でも、転職などの職業探しでも同じようにモチベーションの向上が確認されています。
やはり、他人にアドバイスを与える人は、自分のモチベーションを維持することがしやすくなるようです。
モチベーションが向上する原理とは?
なぜアドバイスをするとモチベーションが上がるのでしょうか?
直接人と会ってアドバイスを与えるのもいいですが、これはネット上やメッセージのやり取りでも同じような効果が期待できると思います。
人が他人にアドバイスを与える過程において、具体的なアクションを思い浮かべながらどうすればいいのかを考えて、それを元にアドバイスをしています。
これがとても重要です。
頭の中で具体的なアクションを思い浮かべることができると、それによってモチベーションを維持しやすくなります。
皆さんが仕事についてアドバイスをする時も、それを進める上での手順や具体的にやるべきことをわかりやすく伝えようとするはずです。
そのやるべき事や手順がはっきりしている方がモチベーションが上がるという研究もあります。
つまり、人は他人にアドバイスを与えることによって、やるべきことが具体的に見えてきてモチベーションが向上するわけです。
やる気が出ない時にアドバイスをもらうのは危険?
では、アドバイスをもらった人たちはなぜモチベーションが上がらなかったのでしょうか?
やる気がない時に他人からアドバイスをもらうのはあまり良くないようです。
皆さんもなんとなくわかると思いますが、なんとなくやる気が出なくて気分が重い時に、親や上司に仕事や勉強について偉そうにアドバイスをされると、余計にやる気がなくなってしまうことがあると思います。
「そんなことわかっている 」と思わず反論したくなるようなことがあると思います。
人はモチベーションが低い時に他人からアドバイスをもらうと、逆に有害な状況にしかなりません。
自分のやる気がない時にアドバイスを受けると、人は自分が他人よりも劣っているという感覚を持ってしまうことがあります。
それによって心理的にモチベーションが下がってしまうわけです。
ですから 、やる気が出ない時には、「自分と同じような悩みを抱えている第三者」に対してアドバイスを与えるようにしてみてください。
お互いに励まし合うような関係が良いそうです。
そんな仲間や習慣を持つことで、仕事でも勉強でも日々のモチベーションを維持しやすくなるとのことでした。