やってはいけないモーニング&ナイトルーティン(後編)

人は食べ物を食べると血液中に糖分が出ます。
この血液中の糖分をインスリンがエネルギーに変換してくれて、そのエネルギーによって僕たちは活動することができます。
インスリン抵抗性が悪化すると、血液中の糖分がうまくエネルギーに変換されなくなります。
血液中にずっと糖分が流れ続けるようになり、この状態を血糖値が高いと言います。
この血液中の糖分がずっと残っていると活性酸素が増えてきます。
この活性酸素は血液や細胞にダメージを与えてしまうものです。
そうなると、老化の原因になったり様々な病気の原因につながったりします。
そんな状態に朝起きてすぐのコーヒーが皆さんの体を持って行ってしまう可能性を示した研究です。
ですから、朝起きてから1時間ほどの間はコーヒーは飲まないようにしてください。
もちろん、コーヒーは使い方によってはとてもメリットのあるものです。
コーヒーを飲むならむしろ朝以外にするべきだとシェフィールド大学の研究が指摘しています。
この研究では人間のコルチゾールの値の変化をチェックしています。
コルチゾールはストレスホルモンの一種で、これが増えると老けやすくなったり体へのダメージはかなり大きくなります。
ブラック企業に勤めている人の体内を調べると、このコルチゾールの値がとんでもないことになっていると言われるくらいです。
ただ、このコルチゾールというのは、体が追い詰められている状態だから、もっとエネルギーを作ろうとする役割を果たしています。
僕らの体はコルチゾールによってエネルギーが出てくるようになっています。
ですから、このコルチゾールの値は1日の中でも変化します。
朝起きる5分から10分ほど前に体内のコルチゾールの値は上がり始め、同時に体温も上がってきてそれで目が覚めます。
このようなピークが1日に3回あるということをこの研究では確認しています。
コルチゾールのレベルのピークでは、覚醒度が高くなりエネルギーを作ろうとしているわけですが、そのタイミングでカフェインを投入すると、過剰な状態になってしまい、コルチゾールはそれほどエネルギーを作らなくてもいいのではないかとなってしまいます。
人間の体は自然に1日3回のコルチゾールのピークがくる状態ですから、そのピークが来るタイミングではなく、逆に落ちてしまうタイミングにコーヒーを飲むべきです。
そうすると、コルチゾールからのエネルギーを得ることができなくても、カフェインによってそれを支えることができます。
1日3回のコルチゾールのピークの合間にコーヒーを飲むと、1日を通して人はやる気を維持することができるのではないかというのがその研究の仮説です。
コルチゾールが高くなるタイミングでコーヒーを飲んでしまうと、コルチゾールの生成を妨害してしまう可能性があります。
では、どのタイミングでコーヒーを飲めばいいのかと言うと、1日を通して2つタイミングがあります。
つづく